「コーヒーでよろしいかしら?」
 後ろを向いたままの沙希子に尋ねられた麻澄は遠慮がちに口を開く。
「あ……お構いなく」
 その声を聞かずに沙希子は給湯室へと消えた。
 静かに置かれたテーブルの上のカップから、ゆらゆらと立ち昇る湯気の跡を追うように視線を上にあげた麻澄は、向かいのソファに腰掛けている沙希子と目が合う。
 無言で、まるで心の奥底までを見透かされるかのような鋭い眼差しに息を呑んだ。
「申しわけないけれど四時から会議が入っているの。用件は手短にお願いできます?」
 言われた麻澄が壁際の時計に目を移すと、既に三時四十分を回っていた。
「お忙しいのにすみません。あの……瑛さんとのことで、ご挨拶が遅れてしまったので」
 カップに口付け瞳を伏せたまま、沙希子は黙って麻澄の言葉を聞く。
「このことをずっと瑛さんも気にしていて、それで今日伺ったんです」
 テーブルの上辺りに視線を留まらせたままでいる沙希子の様子を伺った麻澄だったが、黙り込む彼女の様子に戸惑った。
 沙希子の表情が、なにかを考えているようにも見えたからである。
「いつから?」
 突然、なんの脈絡もなく言われた麻澄は思わず聞き返した。
「え?」
「あの子とはいつから?」
 繰り返すように、そして面と向かって言われてしまえば、さすがに麻澄も返答に戸惑う。
「五年……前からです」
 出会ってからもうそんなにも時が経ったのかと、改めて思う。
 もうすぐ五年が経とうとしていた。
「そう。随分と長いのね……。そんな話、一言も聞いたことがなかったわ」
 スッと立ち上がった沙希子はカップを持ったまま自分の机の元に行くと、一つの書類を取り出す。
 それは今朝方、彼女が読んでいたものだった。
「この際だからはっきりと言わせて頂くわ。瑛とのお付き合いを、一切止めて頂きたいの」
 自分の耳に入ってきた言葉が、麻澄には信じられなかった。
 話の展開がこう転ぶとは思ってもいなかったからだ。
 瞳を見開いて自分を見つめてくる麻澄の目の前に、沙希子は手にしている書類を置く。
 そして一方的に言い聞かせるように喋りだした。
「その書類に載っているのは、瑛のお見合い相手のリスト。どこも申し分ない家柄のお嬢様達よ。瑛にあなたとの関係を終わりにしろと言ったところで、簡単に諦めるとはとても思えないわ。だから、あなた自身から言って欲しいの」
 麻澄の口から異論を唱えさせるほんのわずかな隙すら与えない。
「あの子はこの病院を継ぐ立場の人間。そして、その次の代にも。祖父の代からあるこの病院を、私で終らせるわけにはいかないのよ」
 ――まるで自分の都合だけじゃないか。
 沙希子の言っていることは、麻澄にはそうとしか思えない話だった。
 病院のためならば自分の息子の意思すら聞かない。
 勝手な言い分に対する怒りを通り越し、悲しみすら湧いてきた麻澄だ。
「瑛……さんの意思は、関係ないとおっしゃるんですか?」
 人形のように思い通りに操られるなんて、あまりにも瑛が可哀想だ。
 たとえそれが恋愛問題ではなかったとしても……である。
 瑛自身の意思は、いったいなんのためにあるのか。
 麻澄がそう思うのも無理はなかった。
「瑛の意思、ね。関係なくもないけれど、この手の話では、瑛の意見は聞けないわ」
 頭上から降りてくる言葉に、麻澄の我慢も限界になった。
「それならっ! なざさっき、瑛に言わなかったんですか!? なんで、今になってそんなこと!」
 悔しさと惨めさ、苛立ちが一思いに込み上げ、荒々しくソファから立ちあがる。
 自分にだけ、こんな話を持ちかけられるということが悔しかった。
 まるで弱みに付け込むような、卑怯なやり方が許せなかった。
 麻澄の心の中はやりきれない思いでいっぱいだった。
 立場的に見ても麻澄の側が弱いことは確かであり、瑛がそれを気にしていなかったとしても、沙希子にとっては関係を終らせるための好材料なのだ。
 それをあえて、沙希子はここで使った。
 ――瑛が大事だから、彼の重荷にはなりたくないし迷惑もかけたくない。
 それは、麻澄がいつでも思い感じていたことだった。
 そんな麻澄だからこそ、瑛の母親から言われてしまえば断る術はなかった。
 例えそれが、どんなに卑怯な手を使ってされたことであっても……。
 互いを大事に思うがゆえにどちらかが犠牲になることなど、そう珍しいことではない。
 その犠牲になるのが麻澄になった。
 ただそれだけのことだった……。
「言ったでしょう? 瑛にこんな話をしたところで、まともに取り合う気なんてあるわけがなの。さっきここで話しただけで、充分過ぎるほど分かったわ」
 問い詰めてくる麻澄に取り合う気もなく、沙希子は再びソファに腰掛ける。
「だから……オレならば断れないと分かって、話をつけようとしたんですか?」
「そうよ。あなたなら、瑛のことを思って身を引いてくれると思ったから」
 なんの躊躇いもなく言い放ち、視線を投げかける。
「違うかしら?」
 己の意思を変えるつもりなど全くないといった冷たい眼差しで見つめられ、麻澄は言葉が出てこない。
 今、この場にいるのすら、苦痛だった。
 ――麻澄自身の口から別れを告げろ。
 沙希子の言いたいことは、これだったのだ。
 そうすれば母親である自分も恨まれずにすみ、瑛には相応しい見合い相手が選ばれ、いずれ結婚しこの病院を継ぐ。
 麻澄だけが辛い思いをすればこの問題は全て解決される。
 麻澄一人だけが。
 きつく奥歯を噛み締め、込み上げてくる怒りを堪えながら、麻澄は院長室を後にしようとする。
 無言で踵を返しドアに向かおうとする麻澄の腕を、沙希子は慌てて掴んだ。
「お待ちなさい。話はまだ終っていないのよ!」
 然程変わらない目線で、真剣な表情で沙希子は麻澄を見つめた。
 一番肝心なことを言い忘れたのに気づいたのだ。
「っ……これ以上、オレになにを言わせるつもりなんですか! 瑛と別れる他に、なにをっ!?」
 辛い選択だけで充分だった。
 もう、なにをする力も湧かない。
「確かに、あなたには辛い選択だとは思うわ。けれど、好きな相手が幸せになることを望むのだって、一つの恋の形なんじゃなくて?」
 綺麗ごとを並べ、沙希子は説得にかかる。
「そんなこと、あなたに言われなくても分かっています!」
 麻澄は、叫んでしまうほどに苦しい言葉を言い返した。
 何度も何度も、同じことを言わないで欲しかった。
 傷を抉るかのように沙希子に言われ、麻澄はどうにかなってしまいそうだった。
「なら、瑛に言ってくれるのね?」
「……………」
 言葉を返せば……“はい”という言葉を口にしてしまえば……瑛を失うことになる。
「言って、くれるんでしょう?」
 今になって、一人になるのが恐くなる。
 傍らのぬくもりが消えてしまうのが、怖い。
「………」
 麻澄には答えられなかった。
 たったひとことのその言葉が、口から出てこない。
「永瀬くんっ!」
 悲痛な声を上げて、沙希子は麻澄の身体を揺さぶった。
「その手を離してください……」
 触れられた手の冷たさに嫌悪感を覚えた麻澄は沙希子を睨んだ。
「駄目よ。あなたが言うと約束してくれない限り、離せないわ」
 しかし沙希子も、一歩も譲ろうとしなかった。
 更に力を込めて麻澄の腕を掴み、なにがあっても離そうとはしない。
 その行動に嫌気がさした麻澄は、声を荒げて沙希子に訴える。
「分かってますからっ! 離してください」
 麻澄の口からその言葉が出た途端に、沙希子は力を弱める。
 拘束されていた腕から不意に開放され、麻澄は数歩後ろへとよろけてしまう。
「話はなるべく早めにつけて頂戴。今週中にでも電話待ってるわ」
 沙希子は内線電話の横に置いてあるメモを取る。
「私の携帯の番号よ。留守電になっていても構わないから、話がついたら一言入れておいて」
「…………」
 受け取りたくない思いでいっぱいだった。
 しかし、それを取らない限りはここから抜け出すことが出来ないのだ。
 麻澄は震える指先を押さえながら紙を受け取ると、乱暴にコートへと押し込んだ。
 拳の中で丸まっている紙を、破り捨てたい衝動に駆られた。
「それから……私が話したってことは、瑛には言わないでおいてくれるかしら?」
 全部自分から話をつけた上で身を引けと言う沙希子に、これ以上かける言葉もなかった。
「むしがいい話だということは百も承知よ。ただ、あの子にまで恨まれたら私はもう……」
 あなたを恨むのは、瑛じゃなくてこのオレだよ……。
 瑛から恨まれるのは、オレだろうけどね。
 沙希子の過去になにがあったかを知らない麻澄にとっては、親の勝手なエゴとしか受け取れなかった。
 なぜこのような行動をとるのかなど、理解できるはずもなかった。
 零れ落ちそうになる涙を堪えながら、大きく一度瞬きをする。
「言われなくても、そんなことは喋りません」
 小さく一言、沙希子が漏らした。
「すまないわね……」
 すまないと思っているのなら、こんな話を持ちかけて欲しくなかった。
 沙希子の顔すら見ないまま、麻澄は静かに部屋を出る。
「失礼します」
 人のいなくなった院長室には、沙希子のため息が大きく響いていた。
「瑛の意思……か。確かに、親失格かもね」
 昔、病院のために見合いをさせられたことを思い出す。
 その結果が今の冷え切った関係だ。
 麻澄さんが女の子だったら……もしかしたら、認めていたかしら。
 考えてみたところで、現実に変化が訪れるわけでもない。
 父親と同じことをしている自分に嫌気がさした沙希子は、腹立たしげに煙草を口にした。



 ドアが開く音に気づき手にしていたものをコートのポケットにしまい込んだ瑛は、出てきた麻澄の顔を伺った。
「麻澄!?」
 瑛の声に、ひきつった顔を見られないよう麻澄は必死に笑顔を取り繕った。
 いつも以上に明るい口調で、一生懸命に振舞った。
「あっ、待った? ごめんね」
 絶対に気づかれないよう、感づかれないようにと心で唱える。
「平気だったか? なにか……」
 こんなにも心配してくれる。
 いつだって気にかけてくれる。
 そっと頬に両手を当てて、瑛は麻澄の顔を見つめた。
 沙希子にあんな話をされなければ、手放しで幸せと感じられたかもしれない。
 麻澄の心は張り裂けそうだった。
「ん? やだな。なにもないよ」
 自分の演技力に拍手を送りたいとまで思ってしまったほどだ。
 瑛は麻澄の心の奥の闇に気づけなかった。
 ここまで明るく振舞われてしまえば、無理もなかったが……。
「瑛があんなに気にしてたから、もっと凄い人かと思ったじゃん」
 口に出して言ったものの、本当は瑛があんなに悩んでいた理由を自ら知ってしまったとは言えない。
 病院のためならば、手段すら選ばない非情な人間だと。
「本当になにも言われたりしなかったのか?」
 その言葉に、麻澄は懸命に耐えた。
 不思議なことに返事はすんなりと口から出た。
 日頃よりも口数が多くなっているほどだ。
「なにも。気にしすぎだよ、瑛」
 髪をかきあげられ、麻澄はくすぐったそうに瞳を細める。
 麻澄に気にしすぎとまで言われた瑛は、確かに考えすぎだったかもしれないと苦笑した。
「あぁ……。ところで、お袋はまだ中にいるんだよな?」
「うん。でも、四時から会議があるって」
 袖を少し上げて腕の時計を見ると、瑛は麻澄の身体から手を離す。
「四時か、まだぎりぎり大丈夫だろう」
「なにが?」
 瑛がなんのことを言っているのか理解できないでいる麻澄は、
「麻澄、もう一度入ってくれないか?」
 肩を抱かれ、そのまま出てきた扉に向かって引きずられる。
「えっ!?」
 話の内容がつかめず、麻澄は慌てふためいて瑛に聞き返す。
「いいから……」
「ちょっ、瑛?」
 ノックもそこそこに、瑛は院長室の扉に再び手をかけた。


 勢い良く開かれた扉を見た沙希子の目線の先には、麻澄と共に瑛の姿があった。
 麻澄がすぐに話をしたのかと思い、沙希子は冷汗が出そうになる。
 そうでなければ、麻澄共々こんなところへ入ってくるとは思えなかったからだ。
 一方、わけも言わずに連れてこられた麻澄も、瑛がなにを言い出すのか分からずに不安げな面持ちをしていた。
「あら、瑛。まだいたのね?」
 テーブルに置かれていた見合い用の書類を急いでまとめた沙希子は、緊張を含んだ声を抑えるよう意識的に注意を払った。
 こんなものが瑛の目に留まりでもしたら、それこそ大変なことなのだ。
 麻澄には、沙希子のその行動がひどく滑稽に写ったが、書類の中身を知らない瑛は特に気にかけていない。
「はい」
「どうかしたの? 麻澄さんと一緒になって……」
 隣に立っている麻澄の表情は先程出て行ったときと変わっていない幾分険しい表情にも見えたが、感情を表に出さないようにしているためか、沙希子にはなにを考えているのかを読み取ることができなかった。
「なにかしら?」
 なるべく声が上ずらないように気をつけながら、沙希子は瑛の顔を見た。
「俺たちのことを認めてくださって、ありがとうございました」
 瑛の口から出た言葉に、力を込めて握り締めていた書類が音を立てる。
 動揺しているのだろう。
 麻澄は、瑛を見つめている沙希子の表情を気付かれないように盗み見た。
 麻澄に非情な言葉を言い放った人間とは、雰囲気がまるで異なっている。
 先ほどが母として院長としての姿であったのならば、今はまるで恋人の一挙手に怯えている一人の女のようでもあった。
「そのこと……だったのね」
「はい」
 緊張を解いた沙希子がふと手元を見ると、書類が皺になってしまっている。。
 ――なにをそんなに神経質になっているの……。
 沙希子は苦笑を漏らした。
 話の内容が別れ話ではないことに安心すると、笑顔を取り戻して手にした書類を机の引き出しの置く深くに片付けながら二人を見つめる。
「麻澄さん、とっても素直でいい子ね」
 言葉に続いて麻澄の顔を見上げた沙希子と、険しい面持ちのままの麻澄の視線が絡まる。
 いったいどういう顔をして、舌の根も乾かぬうちにそんな言葉を言えるのだろう。
 母親とはこういうものなのだろうか。
 麻澄は自分の母親を思い浮かべてみるが、とても同じものとして見ることなどできなかった。
 彼の知る母親像は、温かく子供思いであり、子供の意思を尊重しない親ではないのだ。
「また、暇になったらいらっしゃいね」
 にこやかに微笑みながらも、瑛の視線が自分から逸れた瞬間に沙希子の表情がわずかに強張った。
 瞳だけはひどく険しく麻澄を見つめている。
 耐え切れず、麻澄は沙希子の視線から逃れるように窓の外の景色に目を移す。
 そんな二人のやり取りに気づかぬまま、母親に認めてもらえたという喜びを感じていた瑛は、隣の麻澄を見つめて呟いた。
「わかりました」
 重なるように、麻澄も挨拶を交わす。
「ありがとうございます……」
「いけない。四時から会議が入っているのよ」
 あと数分で時間になるのに気づいた沙希子は話を切り上げると、急いで机の上から書類をまとめて持ち、ドアから出ようとする。
 瑛と麻澄も、共に部屋から出ることにした。
「ごめんなさいね。ろくなお構いも出来なくて」
「いえ、お気になさらないでください」
 もう、話すことなどなにもない。
 むしろ麻澄にとっては、これ以上構って欲しくないというのが本音だ。
「瑛、たまには家にも顔を出しなさいね」
「はい」
「それじゃあ麻澄さん、また今度」
 扉に鍵をかけ最後に一度麻澄に声をかけると、沙希子は足早に病棟へ消えていった。
 ――また今度……か。
 もう会うこともないだろう。
 自嘲気味に、麻澄は心の中で呟いた。
 電話一本で全てが終る。
 別れを切り出すのは、早いほうが良かった。
 これ以上時間を共に過ごしてしまえば、自分の気持ちが揺らいでしまうことを麻澄は知っていた。



「雨、降ってきちゃったね」
 病院の正面玄関前でタクシーを待ちながら、麻澄は空を見上げた。
 本格的な雨になる前の細やかな雨粒だ。
 道路のアスファルトは黒に近い濃灰色になって独特な匂いを放っている。
 今の自分にはお似合いな天気だと、麻澄は思う。
「どこかに飯でも食べに行くか?」
 煙草を咥えた瑛に聞かれ、麻澄はコートのポケットに両手を入れたまま微かに肩を震わせる。
「えっ?」
「ん、嫌か?」
 嫌なはずがなかった。
 食事なんていいから、どこか遠くに連れて行って。
 そう口にしてしまえたら、どんなにか楽だろう。
 今日という時間が……残された少しの時がずっと続いて欲しいと、麻澄は願う。
 一緒に過ごした歳月を。
 一緒に交わした言葉を。
 忘れないで……。
 口に出せないもどかしさに捕らわれながら、麻澄は必死で平静を装う。
「瑛がご馳走してくれるんだったら、食べに行ってもいいかな」
 腕を組み真剣に悩んだ顔をしながら一人頷く。
「高級フランス料理。貴腐ワインつき」
「はいはい」
 全く取り合わない様子で流されてしまい、麻澄は不貞腐れたように呟く。
「こんな格好じゃ、高級フランス料理店なんて入れないだろう?」
「冗談に決まってるじゃん。瑛のお給料じゃ無理だってことぐらいわかってるよ」
 舌を出して瑛に顔を向けると額を押され、麻澄はよろめいた。
「どうせ、薄給な身だからな」
 グリーンに色塗られた車体のタクシーが到着すると、瑛は先に中へと入ってしまう。
「あっ、置いてく気かよ!?」
 コートについた水滴を軽く払い、麻澄も慌てて隣に乗り込んだ。
 夕方の込み合う車の流れの中に、二人を乗せたタクシーは紛れ込むように入っていった。



next.....「君に声が届くとき(10)」





君に声が届くとき(9)をお届けいたしました。

……石を投げつけられそうな気がしております(^^;
申し訳ありません。
沙希子の言動に対し、納得がいかないというご意見の方が大半かもしれませんね。
ですが、彼女にはこうするしか道はなかったのかもしれません。
麻澄には申し訳ない思いで一杯ですが、これは通るべき道…ということで。

それでは、今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。



2004/2/10



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