朝の静かな空気の中に ひとつの香りが舞い降りる

 閉鎖された空間の中で 眩暈がするほど愛しい香り

 許されるのならば あなたに触れてみたい

 叶うのならば あなたに告げたい

 わたしに ほんの少しの勇気があるのなら




 心の準備もなく 突然言葉をかけられた戸惑い

 嬉しさと 恥ずかしさと 緊張と 歓び

 返す言葉は震えてて 自分でも 思わず苦笑したくなる




 ある日耳にしたのは

 いちばん聞きたくなかった事実

 いちばん知りたくなかった事実

 いちばん信じたくないはなし




 “結婚”

 “子供”

 今のわたしには けっして望めないものだから

 あなたが幸せになることを 願うことしかできないわたし




 もしもあのとき わたしにほんの少しの勇気があったのなら

 あなたは 振り向いてくれたのでしょうか?

 あなたは 想いを受け取ってくれたでしょうか?




 今となっては すべてが過去のこと

 あなたの瞳に

 あなたの隣に

 あなたと共に

 あなたが選んだ人がいる




 それでもわたしは 心のどこかで期待する

 叶わぬことと 分かっていても

 想いは募っていくばかり

 そうして人は 育っていくのだろうか




 傷ついて 苦しんで 後悔して

 そうして磨かれた心に あたらしい恋が芽生えるのは いつ……?








【詩】と呼ぶのもなんだか……というかんじで、むしろ独白!?

辛い恋だけれど、忘れられない恋…。
そういうものを表現した“つもり”です。

こういった類のものを書いたことがはじめての試みだったので、
皆様からのご感想にもビクビクです(^^;
よろしければ、お気軽にコメントなどいただけると嬉しいです。
「私もそんな思いしたよ!」とか「なんか分かる! その気持ち」とか…。

それでは、消化順がバラバラですが、
お題の1個目の課題はこれで終わりです。
さて、次は何を書こうかしら♪

今回も、ここまでお付き合いいただき、どうもありがとうございました。


2003/11/25


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