*:*:: 『月光のピアス』 ::*:*

主人公の佐藤夢美は、母親に先立たれてしまった十七歳。
毎日、双子の弟と父親の世話や家事に追われていた。
そんな夢美は、ドイツの名門ミカエリス家の家主、弱冠十八歳にして「銀のバラ騎士団」の総帥でもある、聖樹・レオンハルト・ローゼンハイム・ミカエリス・鈴影の屋敷内にある、とある部屋に入り、偶然の事故で右耳にピアスが張り付いてしまう。
このとき部屋に居合わせた、ユメミの幼なじみの高天宏と、ユメミに告白をした可愛い後輩光坂亜輝、鈴影の幼なじみである才女、冷泉寺貴緒の三人がピアスの光を浴びてしまった。
そのピアス(月光のピアス)には呪いがかけられており、ユメミがドキッとすると、それぞれ、狼・猫・鷹に変身してしまうのだ。
呪いを解くには、月光のピアスも含まれる三宇宙四聖霊と呼ばれる聖宝の力を借りなければいけないと知り、鈴影の提案で一行は、聖宝が保管されているドイツのミカエリス本家に向かった。
だが、到着してみると、そこにあるはずの聖宝がすでになくなっていたのだった。
ピアスの呪いを解くために、ユメミ、宏、光坂、冷泉寺、レオンらはピアスにまつわる過去を調べていくのだが、その過去は悲しい出来事に彩られたものだった。


ユメミと銀のバラ騎士団シリーズの第一巻です。
ユメミちゃんはぱわふるだけど温かいお母さんのようなキャラだし、冷泉寺さんは胸に秘めた思いを宿しているクールな女性、光坂くんは健気で可愛いし、ヒロシはやんちゃだけど思いやりのある男の子。
そして鈴影さんは、もう完璧というのが欠点という素敵な短所をお持ちの、素晴らしいお方です(笑)
キャラも個性的で素敵だけど、私はこのシリーズのドキドキ感がたまらなく好きです。
ということで銀バラシリーズは、藤本ひとみ先生の作品の中でも特に! お気に入りなものなのです。
言葉で語り尽くせないほど面白いですので、ぜひぜひ! 読んでみてくださいませっ。
そして、私が言いたかったことを理解してやって下さい(^^*