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舞台「愛が殺せとささやいた」

2011.09.19

今日はいよいよ千秋楽! おめでとうございます。
クライマックスに向けて上演中かな。


当日の日記にも書いてたけど、大阪からの新幹線も定刻に品川に到着したし、ホテルには16時半過ぎには着いてたのね。
で、化粧直したり準備しつつ、気になる台風情報見てたら時間が17時15分とか……。
ちょっと待って……蒲田から草月ホールって30分以上かかるんじゃなかったけ(゚д゚;;)
慌てて時刻表見たら、かかる上に、最寄り駅から会場まで若干距離が……。
またタクシーかっ! とも思ったけど、ちょっと頑張ってみたw
その節は、カナダ大使館に行く素敵なお姉さま、通りすがりのおにーさん、本当に本当にありがとうございました。
旅をしてると、人の温かさって本当に感謝したくなる。
 
 
で、会場に超ダッシュで駆け込んだ!
座席はA列のど真ん中です、はい。
覚悟はしてたけど、本当に見難い(^^;;
しかも、SE列の人が貴重な空間スペースにずれて椅子セットされてるもんだから、A列の通路側だったけど本気で真ん中が見えないとか終わってる\(^o^)/
正直、あれをS席扱いで売られてもどうよって気分だよね……。
だって右端か左端しか普通の状態だと見れないんだもん!
あとはまあ、立ってるシーンとかはまだ上半身とかは確認できるけど。
最近本当に座席指定系の運が悪すぎる。
前方で見れないか後方過ぎるかどっちかとかなんだ(^^;;;
 
 
着いたときは本当余裕もなくて会場内全然見てなかったんだけど、終演後見たら本当にコンパクトなホールでした。
ステージのあるホールは地下に作られてるという。
2.3階席も全然近いし、本当に下手にSD.E.A列が来るよりは全然そっちの方がいいと思うよ。
帰りに入口のある1階の階段登っていったら、花の香りがエントランスに漂っていて素敵でした。
お花がいっぱい届いていたよ。
うっとりするぐらい優雅な匂いでした。

@終演後の草月ホールを外から。
 
 
2011/09/19
 
 
まずびっくりしたのが、会場が暑いってこと。
急いできたから私が汗かいてたってのもあるけど、こんな澱んだ空気の会場はじめてってくらいだったよ……。
最初は意図的に空調入れてないのかと思ったぐらいだもん。
舞台はじまってもややしばらく暑いままで、役者さんたちの額にも汗が滲んでたよ。
途中から風が届いてきたから、単にエアコン入れ忘れてただけだったんだろうか……謎。
 
今回の舞台、脚本は岡本貴也さん。
岡本さんの作品は以前、「スイッチを押すとき」を永やんと美佳しゃんと相葉っちの初演組み合わせをDVDで見たことがあったけど、実際に生で見るのははじめて。
この舞台を見て改めて、「だから俺たちは、朝を待っていた」が見たくなった……。
 
 
 
舞台の感想。
※ネタバレも盛大に含んでおりますのでご注意ください。
 
 
作品全体としては、サスペンスだから面白いっていうのは表現が違う気がするんだけど、舞台の造りとか演出とかは面白かったと思う。
特に印象的だったのは、セットのひとつでもある、机の上に置かれた愛(芽依子)と幸一郎と省二郎の写真。
全てが終わった後、あのモノクロの写真がちいさなフレームに収められながらも、異様とも思えるような存在感というか重みを放っていた。
 
 
~簡潔すぎるあらすじ~
舞台は、大女優である大船愛(鶴田愛・芽依子)が自室で死亡しているところからはじまる。
そこに集ったのは、同じ事務所後輩の女優・事務所の社長・脚本家・キャリア刑事・ベテラン刑事・甥・知的障害の次男・そして製薬会社に勤める長男……。
愛が引退記者会見で発表をしようとしていた”なにか”とは……。
各々が罪をなすりつけ、逃げようとする。
だがその中には、わずかだが巧妙に、真実がはめ込まれているのだった。
 
 
 
いっせいに集ったシーンで、こいつが犯人だ! となった後のシーン。
本人と愛以外がすぐにセットのドアから奥に入っていき、残されたキャラによって再現シーンが演じられる。
その演出がなんだか斬新で、見ていて吸い込まれてしまい。
それから、愛を偲ぶために……お寿司を食べるシーン。
あのシーンはおそらく実際にはお寿司が振舞われているわけではないのに、キャストの皆さんの食べる仕草があまりにもリアルでびっくり。
刑事役の太陽くんとか本当に取り方とかもすごくて、ついつい見入ってしまった。
 
 
 
以下、加藤和樹が演じた鶴田幸一郎に重点を置いた感想。
 
一度見ただけでは、正直全てを把握することは不可能だった。
私が幸一郎に意識を向けていたから、周りが見えていないというのもあったのかもしれないが……。
恐らく、全てのキャラクターの中に真実と虚構が混ざっていて、その中の一つずつがそれぞれの「闇」に繋がっている。
幸一郎と省二郎を除く全てのキャラクターが告げる事実・罪の擦り付けあいの中に、”殺人の理由”とは異なる真実の思いがあったのだと思う。
 
幸一郎と省二郎が選んだ道にあった「愛」。
得たぬくもりの先には、その犠牲者たちも多くいた。
負の連鎖は巡りに巡り、「愛」という母のぬくもりの喪失を再び招く……。
「愛」を望み「愛」を慈しみ、弟を思うその心。
その姿は幼い頃からなんら変わっておらず、それ故に、深い狂気を孕んでいったのではないだろうかと思った。
 
 
幸一郎の登場は、物語の半ば折り返しの辺りから。
途中、名前が出てくるシーンなどはあるが、本人の出演はここから。
デザインとしては現代風ではあるスーツ姿。
派手な色とかではなく、普通のスーツをわりとかっちり着こなしている感じで。
スーツ越しでもはっきりとわかるぐらいに、胸板の厚さが目立ってた。
髪型もどこまで凄い髪型に持って行くのかと、少し不安があったがメンタメ前楽の方が強烈なインパクトがあったので、さほど違和感もなく。
 
他の人々が己の罪を擦り付けあっているシーンや動機を探っている場面でも、常に省二郎を気遣い、そばを離れずに大切に大切にしている。
その眼差しには優しさがあって、口元にも笑みがたえない。
かける言葉、添える手ひとつをとっても、思いやる心が溢れている。
そうやって守り続けることをしてきた幸一郎にとって、”彼自身”に与えられた愛の大きさというものは計りしれない。
 
幸一郎にとって、母親の「愛」は自分たちを繋ぐ全てのものだったのではないかと。
普通の子供でさえ、母親のぬくもりは大切だ。
だが、省二郎という障害を持つ弟を抱えている幸一郎には、その「愛」がもっと欲しかった。
そして、省二郎もまた、兄と一緒にあたたかく迎えてくれる母の「愛」が欲しかった。
 
血は水よりも濃いとは言うが、幸一郎にとっては、自分を……自分たちを包み込んでくれる「愛」をくれた愛――芽依子こそが、本当の母親なのだと。
生んでくれても「愛」を与えてもくれず己のことばかり。
弟の具合が悪くても気にも留めてくれなかった愛子……。
どんなに望んでも得られたかった「母の愛」を、芽依子は注いでくれた。
頭を撫でてくれた……おにぎりを作ってくれた……名前を呼んでくれた。
「だから、あの人は母ではない」
求めていたものは、ほんの些細な愛情。
幼い二人に芽生えた殺意は、あまりにも純粋で哀れな感情だ。
「愛さんは新しいお母さん」
生みの親を船から突き落として殺害し、愛子の妹であり甥の竜太の実の母親……芽依子という新たな母親、そして「愛」を手に入れた幸一郎と省二郎。
一度与えられたぬくもりを手離すことは容易ではない。
 
三人で過ごすこれから先の未来に期待を寄せて、きらきらとした表情を見せる幸一郎と省二郎。
どこかに食事に行くのでもなく、母が作ったおにぎりが食べたいという。
そんな純粋無垢な感情。
 
作られたぬくもりに身を委ね、幼かったあの頃から続く「愛」をより育もうとした矢先に告げられた「母」からの告白。
土産にと買ってきたバナナを省二郎に、そして母に振る舞い、必死に母の言葉を拒む姿。
今の幸せを……自分にとっての幸せが壊れることを恐れるように、母の言葉を聞かずに矢継ぎ早に思いを告げる幸一郎。
「お前ももう大きくなったし大丈夫」
そう言って拒絶されたときの幸一郎の表情はあまりにも痛々しく……。
「お母さんっ! 行かないでっ!!」
泣きながら必死に母にすがりつく幸一郎。
「愛」を失いたくなくて乞う姿に、叫ぶ姿に胸が締めつけられて、正直涙が出かけた。
誰が悪いわけではない。
ただ、一つずつの歯車が噛みあわなかっただけ。
ゆえに、十数年かけて集った闇が、再び口を開いたのだろうと思った。
 
今、目の前の愛――芽依子にしがみついているのは、まぎれもなく加藤和樹であり、成長した幸一郎を演じている彼。
だが、私の中には、母親に泣きつく幼子にしか見えなかった。
それほどまでに「愛」を欲している純粋な姿。
彼の今回の演技を見て、貴重な幅がまた広がったと思った。
 
 
 
この物語は、「誰が犯人で、捕まって終わり」というまとまりかたではない。
ダニエルのように、逮捕されることで迎えられる”終わり”がないのだ。
だからこそ、「新しいお母さんはもう来ない」と省二郎に告げる幸一郎の言葉の中に、彼が欲する「愛」が満たされるときは永遠に来ないのだろうと思った。
 
それを踏まえた上で、机の上の写真を見ると、その写真の重さが凄まじい存在感を放っていると感じたのだ。
 
省二郎の口から出た「新しいお母さん」。
笑顔で……無邪気に発する言葉の中に「愛=母」を切望する心の暗い闇、純粋な思い、兄弟の哀れさ、そして恐怖を感じた。
この「愛」こそが、新たな愛を求めるための殺人の動機なのだ。
だからこそ、作品のタイトルの深さをより感じることが出来たと思う。
 
 
 
 
 
と、結構真面目に作品を語ってみたよ。
なんか久しぶりに小説かいてるような気分になってきたのは、記号とか顔文字使わずにまともに書いてるからかなww
改めて読み返してみると、自分真面目に書いててキモイーって感じですが、まあもの書いて残すのはいいことなので。
 
 
真面目な感想はここまでで。
以下は、いつもどおりのテンションで★
 
 
和樹くんの幸一郎が出てくるまでは、それなりに時間があるんだけどね、でもその間舞台上では色んな駆け引きがあったり、役者さんの表情もクルクルと変わるし小道具の扱いも多いから、見ていて全くその時間を感じさせない。
鈴木くんの省二郎は本当に凄くて、この子何者!? と思ってしまうほど。
そして、初登場シーンから目を奪われたのが、キャリアな刑事でこういう現場っていうのは経験値が少ないであろう刑事役の鮎川太陽くん。
すごい長身で、和樹くんと後に並ぶシーンでは、圧巻の迫力。
それでも和樹くんのが小さいのに和樹くんが大きく見えるのは、筋肉のせいでしょうww
そんな二人のカードが物販のくじで出たときの私のテンションは……分かっていただけるかと思いますが\(^o^)/
竜太役の松本さんも、接するキャラによって人格が替わる替わる……。
大変だったんじゃないかなあと思うよ。そして美しい! 一瞬泉見さんかと思ったぐらいw
そして、刑事越田役の三上さん。
彼はまたカンタン警部とは違った意味での警部さん。
あの終わりかただと、やっぱり幸一郎は捕まらないのかな。
物的証拠はどれも確証を示すものではないと言っていたし……。
のらりくらりとかわしている風に見えるけれど、実はしっかりと人物の背景や人となりを観察している。
ずっしりとした演技で、場面を締めてました。
ルリ子役の原さんもスタイル良くて、煌びやかで素敵だったなー。
セクシーな誘う姿が印象的です( *´艸`)
宮川さんの三条と粕谷さんの山岸は、互いになにか腹の探りあいと罪の擦り付けあいをやってて面白かったw
 
そして、愛子と芽依子を演じた水沢さん。
カーテンコールのときの陽気な雰囲気にびっくり。
それぞれのキャラに対して、結構きつく当たるシーンが多かったんだけど、実の息子に謝罪する姿はまぎれもなく、罪に怯えていた母の姿だったし、反して幸一郎や省二郎に接する母の姿もまた、彼女の中の母性が垣間見れる姿だったのかな……と思う。
最後の挨拶のときに、幸一郎と省二郎とぐるぐる回ってはしゃいでいた(というか強引にだけどw)シーンではじけたのか、背中のボタンが開いてるという話をしていて笑いを誘ってました( *´艸`)
 
 
和樹くんの幸一郎のシーンで個人的に印象に残っているのが、タンバリンのシーンw
ちょうど黄色和樹なアルバムDVDで、武道館のタンバリンのシーンを前日に見たばっかりだったからタイムリーすぎてw
タンバリンは深いっていうような話してたじゃない?
そんな中まさかのタンバリン登場\(^o^)/
しかも部屋に放り投げられたという末路ww
上にも書いたけれど、愛と省二郎と幸一郎がグルングルン回ってステップを踏む……というか、半ば愛は振り回されてたよねw のも、ある意味シュールで凄かったです。
 
 
 
 
今回は終演後にティーチインという、脚本の岡本さんを招いての質問タイムがありました。
司会進行は和樹くん。
岡本さんって結構寡黙な感じなんだね。
今回幸一郎は、和樹くんと藤田玲くんのダブルキャストとなっているけれど、演出として替えているところはありますか?というような質問。
岡本さんは、演じ手が変われば表現も当然変わってくるから、演出として替えているところはないという回答。
この岡本さんの言葉や評価を、和樹くんはじっとマイクを持って見ながら聞いていて、稽古中とかのフィードバックのときとかもこんな感じなのかな( *´艸`)
と、貴重な一面を見れた気がしました。
他にも、水沢さんから見た二人の幸一郎の話とか。
藤田くんは手が冷たいと言ってたような。
和樹くんは熱いらしい。
うむ、和樹くんの手はいつもあったかくて大きくて……ですよね。
それから、省二郎役の鈴木くんにも、”二人のお兄ちゃん”の違いについての質問が来てたかな。
和樹くんの幸一郎は、「母=芽依子」を殺した後の思いが母に向いていて、藤田くんの幸一郎は内面に向かっているという表現をしていたかな。
今回、K.Kベストセラーズのイベントが急遽入らなかったら、本当はマチネの藤田くんのも見るつもりではいたんだけどね。
こればっかりは、私は和樹くんファンだし優先順位があるから仕方がない。
でもやっぱり、藤田くんの幸一郎も見てみたかったなというのが、素直な感想です。
そうそう、最後にいきなりマイクを持ってお客さんに突撃インタビューしていてびっくりしたよw
水沢さんフリーダムすぎるw
 
 
それにしても、今回の舞台がDVDになってくれるのは本当にありがたい。
願わくば、藤田くんの幸一郎もちらっとでも収録されてればいいなあ。
そして、早く通販方法を教えてくださいねDHEさん!!
 
そんなこんなでここまで熱く書いておいて何ですが……。
ほら、私一回しか観てないわけじゃない?
根本的に解釈が間違ってて、実は最終的な犯人が幸一郎と省二郎じゃなかったら\(^o^)/だよねw
いやいや、きっとそうに違いない。
捕まえられないけれど……。だよね!?
 
12月のDVDが楽しみです。
でもその前に、ツアー、ツアー、ツアー!!
ポニキャベストアルバムもあるよっ。
DVDといえば、未だ待機中なままの「陰陽師」「inside of-K-」もなんとかせねば。
発掘していけば、実は「猫ラーメン大将」すらも見ていないという\(^o^)/
さらにその前に、メンタメのニコ生分も見ないとね! これが最優先事項だろうか。
まだ感想全然書いてないけどw
 
 
久しぶり……1年4ヶ月ぶりかな。
ストレートプレイな和樹くんの舞台は、とっても素晴らしい仕上がりになってました。
歌い手の和樹くんが好きなのはもちろんだけれど、こうやって舞台で観る和樹くんも大好きです。
願わくば、またこんな素晴らしいスタッフさんや脚本に恵まれた作品に出れますように……。
そして、幸一郎と省二郎に幸せが訪れますように。
 
 
この後、前後して日記書いているけど、霧雨の中渋谷タワレコへ向かい、怒涛の和樹くん収穫祭の第三弾が終了したのでした(笑)
 
で。戦利品はこれ。
同じ写真ですが、サイズ大きくしてみたw

 
 
【東京・草月ホール】